かどまつの競技クイズ記・旅行記

大学でクイズサークルに所属しております。日々得た知識などを豆知識として掲載していけたらと思います。また歴史(特に室町時代〜江戸時代の日本史)も好きなのでその方向に特化した記事も書いていこうと思ってます。ときどき旅行記も載せます。

ベタ問から学ぶ豆知識-その2

 

 

こんにちは。前回に引き続き、ベタ問から学ぶ豆知識シリーズの第2弾です。

今回も、新しい知識を少しづつ仕入れていきましょう!今回はノンジャンルからの出題です。(何回かに一回は特集テーマに沿った問題記事を書こうと思っています)

 今回も問題は5問、と言いたいところですが、1問のボリュームがそれなりになってしまったので3問です。ぜひ読んでいただければ幸いです。

 

 

①「宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望」の6つを兼ね備えていることからその名がつけられたとされている、石川県にある日本三大名園の1つは何でしょう?

 

答え)兼六園

余談ですが、この問題は『「宏大、』あたりまで問題が読まれたところでみんな反応するくらい定番の問題になっています。

兼六園」という名前自体は聞いたことのある人は結構いると思いますが、その由来というのは意外と知らないかもしれません。この名前を付けたのは江戸時代の老中(偉いお役人さん)である松平定信と言われています。日本史を勉強した人は分かると思いますが、寛政の改革を行ったあの松平さんです。この人が、古代中国の詩人である李格非という人が書いた詩から名付けたのが「兼六園」です。この詩の内容はというと、「広かったら静けさは無いし、人工的なものだったら古い趣は出ないし、池や滝が多いと眺望はよくない。だけど、この6つを兼ね備えているものがお庭だよね。」といったものです。(だいぶとざっくりなのは申し訳ありません…)

この詩から、6つを兼ね備えた「兼六園」という言葉が生まれたわけです。

 ちなみに、兼六園加賀藩主の前田家が作った庭で、近くには金沢城もあります。金沢駅からもほど近いところにあるので、金沢に行ったら是非足を運んでみて下さい。

 

②その血液にはイクチオトキシンという毒が含まれている、日本では土用の丑の日に食べられることで知られる魚は?

 

答え)うなぎ

問題を最後まで聞いたら分かった、という人が多いかもしれません。後半のところで言うと、日本で土用の丑の日にうなぎを食べる習慣を作ったのは平賀源内という江戸時代の人物だとされています。興味がある人は調べてみてください。

 

この問題の本題は前半部について。うなぎというと、蒲焼きなどがおいしいですが、うなぎのお刺身なんかはそこまで見ないと思います。それもそのはず、実はうなぎの血液には毒が入っているので、そのまま食べると高確率で食中毒を起こすのです。食べると、下痢や嘔吐などの症状を引き起こします。

ただし、加熱すると毒は消えるので、焼いたものは基本的に安全です。うなぎの他にも、アナゴなどもこのたぐいの理由で焼いたものがお店などで出回っています。

 

③材木を切ったときにできる木の屑のことで、工事の最後で屋根の上の屑を払い落としたことから、「建物完成後の初めての公演」という意味の言葉に使われるようになったのは何?

 

答え)こけら

クイズでは、意外と知らなかった語源について不意に知ることがよくあります。これもそのうちの1つです。「こけら落とし」という言葉自体はよく知られていると思います。この「こけら」というのは木を切ったときに出たくずで、工事が終わり、建物が完成した時に屋根のくずを払い落としたことから転じて、この言葉が生まれました。

ちなみに、こけらを漢字で書くと「杮」と書きます。え?カキ?と思うかもしれませんが、実は右側の縦棒を1画で書いているので、カキとは微妙に違う漢字なのです。非常に分かりにくいですね。

 

今回も新しい知識が得られたでしょうか?次回以降もどんどん新しい豆知識を仕入れて、博識家に近づいていきましょう!

 

それでは。